海 消えたプラスチックの謎

2016/仏/53分/ドキュメンタリー
広島初公開

監督:ヴァンサン・ペラジオ

上映日: 12/1(土)15:40-16:33 12/2(日)19:20-20:13 12/3(月)17:55-18:48 12/4(火)10:15-11:08 12/6(木)11:45-12:38

欧州を中心に使い捨てプラスチック製品の使用禁止が打ち出されるなど、廃棄されるプラスチックによる環境汚染が大きな問題となっている。海に流れ出て漂う数十万トン以上のプラスチックの99%は行方不明だという。多種多様なプラスチックは、製造過程で燃えにくくしたり、成形しやすくするために多様な化学物質を加える。この添加剤の中には生殖毒性や神経毒性を持つものもある。このような有毒物質を持ったプラスチックが小さく分解し、数十ミクロンから5ミリほどの目に見えない大きさとなり海中を漂っている。プランクトンや魚に取り込まれ、食物連鎖に入ってきている。英国沿岸のムール貝は100%マイクロプラスチックを含んでいるという研究結果が最近発表された。日本でもイワシの内臓からマイクロプラスチックが見つかったという研究もあるように、わたしたちの食にも脅威が忍び寄っている。