「食と農の映画祭inひろしま」は、一週間にわたり「映画館」で開催される、全国でも類を見ない映画祭です。2009年に始まり、今年で第9回を迎えます。おかげさまで、回を追うごとに観てくださる方が増え、ロビーの「キネマルシェ」もますますにぎわっています。
今年は、”毎日の「ごはん」は、地球のすべてのいのち、未来につながっている。”をテーマに開催いたします。
「ごはんですよ」「ごはん食べた?」。「ごはん」には「食事」という意味もあります。米の消費量はどんどん減っているにもかかわらず、私たちは毎日のように使っている言葉です。それほど「ごはん」は私たちの暮らしに深く根付いた文化なのだと気づかされます。
「ごはん」に代表される食事の内容も時代とともにバラエティーに冨み、あらゆる食材、食品が世界中を流通しています。しかし、地球規模の気象の変化や環境汚染が生産にも大きな影響を及ぼしていることは、皆さんもよくご存じの通りです。その一方で、今、食品の廃棄物は増え続け、経済状況のいびつな偏りによって、命をおびやかすほどの貧困や格差も広がっています。
今年は「ごはん」にまつわる作品をいくつか取り上げました。
「ごはん」をはじめ「食」をテーマにした作品、自然や文化のドキュメンタリー映画を通して、食事の向こうにある農や環境、人々の営みや文化に目を向け、毎日の暮らしをあらためて見つめてみたいと思います。子どもたちに明るい未来を手渡すためにも…。
食や農、環境などに関わる仲間たちのトークライブや、とびっきり新鮮で安心安全の食材を販売する「キネマルシェ」やお弁当の販売もあります。一週間、映画とともにお楽しみください。