ちょっと立ち止まって考えよう!

「食と農の映画祭inひろしま」は、1週間にわたり「映画館」で開催される、全国でも類を見ない映画祭です。2009年から回を増すごとに楽しみに待っていて下さる方が増え、県外の方からのお問い合わせも相次いでいます。ロビーでの「キネマルシェ」やトークライブはこの映画祭ならではのお楽しみです。おかげさまで、今年は第10回を迎えます。
今年は「ちょっと立ち止まって考えよう」をテーマに開催いたします。

地球規模で災害が多発しています。今年は西日本での豪雨災害をはじめ、台風や地震による災害が相次ぎました。お亡くなりになられた方には謹んでご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

こうした災害を自然界の報復だと考える人もいますが、大地も大気も海も・・・自然が、地球が悲鳴を上げているのです。もう自然の力だけで回復することは難しい時代を迎えているのです。科学や文明の発達は、人類の生活を便利に快適にしてくれましたが、手間や時間を惜しみ、人間の都合だけで効率よく経済発展することを目指してきた今、とんでもない環境を、社会を作り上げてしまいました。

しかし、時の歩みを止めることも早めることもできません。便利や快適さを何の疑問も抱かず享受してきた結果が見えるまでにも、こうした長い時間がかかるのです。「第10回食と農の映画祭」では、人々がつながり、ともに生きることのすばらしさを感じ、多様な価値観があること、時間や手間をかけることや変えてはいけないことがあることに気付くことのできる映画を12本チョイスしました。食や農、環境、平和に関する映画を通して、毎日の当たり前と思っている暮らしのなかで、人間だけの物差しではなく、世界を長く広い目でとらえ、私たち以外の命あるすべてのもの、自然、多様な文化に思いを馳せる「他者へのまなざし」を持つことのたいせつさをあらためて心に刻んでください。

未来を明るいものにするのは難しいことではありません。1人ひとりがちょっと立ち止まって、あらゆるものの未来に思いを馳せてみる。そこから気付いたことを暮らしに取り入れていけばいいのです。毎日の暮らしを少しずつ変えていきましょう。

映画祭が皆さまの心をつなぎ、暮らしをちょっとだけ見直すきっかけになれば幸いです。食や農、環境などに関わる仲間たちのトークライブやミニコンサート、大人気の「キネマルシェ」では採れたての野菜、安心安全の食材、おいしいお弁当の販売もいたします。映画とともにお楽しみください。

上映作品 予告編